火山についてのQ&A |
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Question #55 | |
Q |
しばらく前に霧島の韓国岳に登山しました。台風19号通過後で火口底に池ができているとの報道がありましたが、すでに消失していました。また、すぐとなりの火口湖である太朗池は神秘的な水を湛えていました。
このように、同一の火山群であるのに、火口湖のできる火口とできない火口があるのは、どうしてかお教えください。
(11/16/97) |
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A |
火口湖ができるためには,火口底が地下水面よりも低い必要があります.霧島
火山は火口湖がたくさん見られる火山として有名で,地下水面は全体に高いよ
うです.しかし,個々の火山体の地下水の状態は,その内部構造によって異な
ってくるので火口湖のある火山やない火山が生じます.台風19号のあとに韓国
岳(からくにだけ)の火口底にできた「池」は,大浪池(おおなみいけ)の
「池」とは性質の異なる,「大きな水たまり」のようなものと言えます.
(11/18/97)
井村隆介(鹿児島大・理)
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