火山についてのQ&A |
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Question #5469 | |
Q |
いつもこのコーナーを楽しみにしております。 私は、鹿児島県に住んでいるのですが、県外の友人に「シラス台地のシラスは、どうしてカタカナなのか?」と聞かれました。インターネットなどで語源を調べた所、日本語の「白洲」から付けられたと書かれていました。「シラス」の語源となぜカタカナ標記なのかを教えて下さい。お忙しい所、すみませんが、よろしくお願い致します。 (04/06/04) まゆ:社会人:27 |
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A |
シラス台地の「シラス」は,白い砂を指す南九州の方言です(白い砂を「シラス」と呼ぶところは実は南九州だけではなく,日本中にあります).火山県鹿 児島では白い砂の大部分が非溶結(ひようけつ)の火砕流堆積物だったわけで,その火砕流堆積物がつくる台地をシラス台地と呼んでいます. 日本語に由来するのだから,ひらがな表記でいいように思われるかも知れませんが,学術的に「もの」を記述する場合にはカタカナを使うことが多いようで す.たとえば鳥の図鑑を見てみて下さい.すずめではなくスズメと書いてあるでしょう. さて,この前の文章で,「すずめ」を認識して読みやすいのはひらがな表記ですか?カタカナ表記ですか?そういったことから,学術的に「もの」を書くと きにはカタカナ表記がなされることが多いのだと思います. 「シラス」と「しらす」の表記に関するお話が http://www.sci.kagoshima-u.ac.jp/~oyo/shirasu/index.html にありますので見てみて下さい. (04/09/04) 井村隆介(鹿児島大学・理学部・地球環境科学科)
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