火山についてのQ&A |
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Question #385 | |
Q |
先日、桜島に旅行に行った際、南岳の噴火活動を間近で見て、とても感動しました。 同時に、麓(火口から2〜3q?)にいくつも町があることを知り、大噴火になった場合を想像すると恐ろしくなりました。 昭和、大正、安永、文明等々、大噴火が発生しているようですが、桜島の噴火活動が活発化する周期(大噴火予知)などは、研究されているのでしょうか? (01/20/00) 温泉ファン:会社員:34 |
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A |
桜島は世界的にみても活発な火山の一つですが,噴火予知についてもひじょうに詳 しく研究されている火山です.地震や地殻変動のようすが常にモニターされ,火山学 的にみれば小規模な現在の噴火でも,かなりの確率でわかるようになっています.大 正噴火や安永噴火のように大規模なものなら,ほぼ確実にわかるのではないかと期待 されています.さて,桜島の大噴火の周期についてです.昭和噴火(1946),大正 噴火(1914),安永噴火(1779-82),文明噴火(1471-1476)という4大噴火 と呼ばれるものの間隔をみると,それぞれ32年,132年,303年です.とても周期 という言葉は使えないことがわかります.桜島の活動は,北隣にある霧島火山の活動 や日向灘で起こる地震との関連が考えられたりしていますが,よくわかっていません. かなり規則正しい間隔で大噴火を起こしている日本の火山には,三宅島や有珠山など があります. (2/28/00) 井村隆介(鹿児島大学・理学部・地球環境科学科) |